· 

根集落

水窪ダムからさらに上流へと進んだところにある地双(ちそう)地区の根(ね)集落を訪れました。昭和42年の時点で、18世帯90名が暮していた記録がありますが、現在は人が住まなくなって久しいです。

 

集落の家々は人工林の中に点々と残っていました。山腹に立ち並ぶ立派な石垣と張り巡らせられた生活歩道から、当時の暮らしぶりや人々の動線を想像することができました。

 

古い集落の家の敷地内の木は、立派でかつ奇形なものが多いような気がします。木が立派なのは、周囲の人工林より前から家の前には木を植えていたからなのでしょうが、奇形木が多いのには何か理由があるのでしょうか。なんにせよ、無人集落の廃屋の雰囲気とも相まって、奇形の樹木の存在感が際立ちます。