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中学生と無人集落

今年も水窪中学校1年生(4名)の地域学習のサポートで夏焼集落を歩いてきました。

夏焼は5、6年前に住民がいなくなってしまった集落ですが、今でも住んでいた方々がたびたび集落の整備に訪れています。今回はそんな元住民の一人でもある西岡さんに現地のお宅でお話を伺うことができました。

 

西岡さんは中学校3年生まで夏焼集落で暮らしていました。子供の頃は川に流れてきた流木を薪に使うために家まで背負って運ぶ手伝いをしたそうです。「流木はアク成分が抜けているからか、こんにゃくなどのアク抜きに使う灰としては使えなかった」という実体験がとても興味深かったです。昭和30年頃の佐久間ダムの建設に当たり飯田線の路線が付け替えられたことによって物流・暮らし・景観が大きく変わったという話も、実際に暮らしていた方から伺うと臨場感があります。

 

中学生や引率の先生方も集落の暮らしぶりや集落から人がいなくなっていくことに対する感情などについて熱心に質問をしており、これからの地域学習の収穫になるような発見がたくさんあったのではないかな、と思います。

 

今回の生徒たちとは小学生の時にも地域学習の際に一緒に地域を歩いたりしていたのですが、中学生になっても煙たがることなく、同じ感じで接してくれるのが個人的には嬉しかったです。