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ワラジ峠越え

自分で作ったわらじを履いて青崩峠を越え、信州の八重河内の町まで歩きました。片道8.3kmの行程だったので、往復で16km以上歩いたでしょうか。

一応わらじを2足、登山靴も持って行ったのですが、思いのほかわらじが丈夫で、往路はワラジ1足で歩き切ることができました。

 

行きは信州街道(秋葉街道)に沿って山の中を歩き、帰りは分断国道である国道152号の通行不能区間を歩いて行きました。国道152号の青崩峠区間は昔から先人が試行錯誤を繰り返しなんとか信州-遠州をつなごうと努力した道ですが、日本の土木技術をもってしても中央構造線の恐ろしく崩れやすい難所に敗北し続けてきました。ここに道を通そうとしたこと自体がすごいです。

 

 

去年歩いたときには昔の集落や茶屋の廃屋が残っていたのですが、今回それらが倒壊してしまっていたのが残念でした。

 

昔の人は出稼ぎや一時帰省などのために、この街道を年はじめや年終わりに歩くことが多かったようなので、自分が今日歩いたよりもはるかに厳しい雪道をワラジで歩いたのだと思いますが、それでも昔の方々の往来の面影を少しでも感じながら歩くことができて良かったです。