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【引佐】隊員取材!

引佐地域の同僚である水野さんの取材をしてきました。

 

水野さんはプライベートでも隊員活動としても有害鳥獣駆除・狩猟に携わっています。今はちょうど猟期(シカ・イノシシのみ)にあたるので、林道を巡視してシカを探す作業と鳥獣被害に困っている農家さんの畑の近くに罠を設置する作業に同行させていただきました。

 

水野さんは罠免許も銃猟免許も取得しています。銃猟の免許を取得する前は、自分がかけた罠にかかった獲物を仕留めるのを猟友会の人にお願いしていたそうですが、今では準備して・捕獲して・仕留めて・さばくまでの全工程を基本的にはひとりで行っています。「うまくいかないことばかりで、やるたびに課題が見つかる。それを改善して次に臨むっていうことの繰り返し。」と笑っていたのが印象的でした。

 

銃が扱えない頃、剣道の経験を活かして、やむをえず罠にかかったシカの眉間を木の棒で叩いて失神させたことが一度だけあるそうです。その時の相手と自分だけの空間でサシの勝負をしているような感覚が今でも忘れられないそうです。

 

うまくは言えないですが、生き物を「探して」「獲って」「さばく」という感覚(経験するかどうかはまた別の話として、そういう世界があるという認識)が薄れていってしまうのは、大きな損失のような気がします。

水野さんや狩猟・採集が暮らしの一部になっている地域の方々の人間性・振舞いを間近で見てきて改めてそう感じました。