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夏焼集落と富山村

水窪町の夏焼集落と天竜川をはさんでそのとなりに位置する愛知県豊根村(旧富山村)を歩いてきました。今回は情報交換と地域視察を兼ねて佐久間町の同僚と二人で歩きました。飯田線大嵐駅で下車し、そこらは徒歩でのアクセスとなります。電車の到着時間に合わせて旧富山村区域を送迎してくれるバスもあります。

 

<夏焼集集落>

かつては5世帯ほどが暮していたそうですが、現在住んでいる人はいません。家や集落の整備のために、以前住まれていた方が今なお通っています。

 

夏焼集落へは、飯田線大嵐駅を下車後に1kmほどもある夏焼隧道(トンネル)を歩いてたどり着くことができます。夏焼隧道はかつて国鉄飯田線の路線でしたが、ダムの建設に伴う路線の付け替えにより、昭和30年に廃線となっています。現在水窪にある向市場駅・水窪駅はこの付け替えによって新設された路線に位置する駅です。この新設路線は、中央構造線と天竜川断層という2本の大断層に挟まれており、このことからも建設当時の並々ならぬ苦労が想像されます。

 

ダムの建設により向かいの富山村の住民の多くが移住を余儀なくされたようですが、それによる夏焼集落への物流や人との交流への影響も少なからずあったのだろうな、と思います。

 

夏焼集落は天竜川を見渡せる少し高い位置にあります。夏焼隧道を抜けて集落にたどり着くまでに、作業用モノレールやハチの巣箱、茶畑の跡などを確認することができ、そう遠くない昔に人が暮らしていた証を確かに感じます。

 

仕事柄、この集落には何度もお邪魔させていただいていますが、そのたびに「また訪れたい」と思わせてくれる場所です。