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地域の取材~昔の暮らし~

水窪町桂山地区のお宅で畑のことや昔の暮らしのことを色々伺ってきました。タカキビや昔キビなどの昔ながらのものから食用ホオズキ、天狗ナスなどの面白いものまで非常にたくさんの作物を作られていて、どの季節も畑で体を動かしているんだろうな、ということが伝わってきました。

 

この方が子供の頃は焼畑(「山つくり」ともいう)が地域でまだ行われていたそうです。山で木を伐採したところに火を放ち、その後数年間、そこでソバや大豆などを育てるのですが、作物を目当てに獣もたくさん寄ってきました。

 

そのため、夜に畑に接した山小屋に上がっては、竹を半分に割って並べたものを木の棒で打ち鳴らして獣を追い払ったそうです。子供も家にいてもつまらないので、親に付いて山小屋で一夜を過ごしたそうですが、獣を追い払う時に大人たちが発する「よ~い!」という掛け声がいまでも思い出されるそう。

 

自分も町内の集落でぶら下げたオイル缶を打ち鳴らして獣を追い払うような仕組みのものは何度か見たことがあるのですが、これは初耳でした。翌朝から仕事もあるだろうに、夜な夜な山小屋で獣を追い払うのは大変な苦労だったと想像されます。

 

山小屋の中でカンテラの明かりを頼りに勉強したなあ、と懐かしそうに話してくれました。

 

こういう体験談を伺うのは本当に楽しいですし、とても貴重な資料になると思うので、差し支えない範囲で色々な方にお話を伺ってみたいです。

 

焼畑や昔の暮らしについては、毎月1~2回地域内回覧している隊員通信でも以前に取り上げています。

<焼畑:令和3年3月号 号外(NO.12')裏面>

<昔の集落の暮らし:令和3年4月号(No.13)裏面>

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隊員通信はこちらから見ることができます