栃の実が落ちる季節になりました。
栃は葉が大きく花も特徴的で存在感のある樹木ですが、 水窪町では昔から栃の実を貴重な食料として重宝してきました。「 天日干し」「皮むき」「水にさらす」「アク抜き」 など食べられるようになるまでにかなりの手間を要する栃の実がこ こまで地域に浸透しているのは、この町が、 昔から農作物を十分に確保することが難しい環境であったことを物 語っているように思えます。
水窪町と比べると比較的平地が多い隣町の春野町では、 栃の実を取ってきて食べるという文化はあまり浸透していないので 面白い違いです。
水窪町では、 現在でも町内の複数の製菓屋さんで栃餅や栃大福を食べることがで きます。 優しい甘さと栃の風味がマッチしていてとてもおいしいです。 水窪にお越しの際は、是非お土産に。
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